勇気を出してココナラにイラストを出品したのに、何週間たっても一件も依頼が来ない。閲覧数は少しずつ増えているのに、購入にはつながらない。そんな状態が続くと、「自分の絵には価値がないのかな」と落ち込んでしまいますよね。
でも、売れない理由の多くは、絵の上手さとは別のところにあります。この記事では、「お絵かきクリエイター®」として絵を仕事にしている私が、ココナラでイラストが売れないときに見直したいポイントと、売れたとしても手元に残る金額の現実を、正直にお伝えします。
先に結論です。ココナラでイラストが売れない原因は、次の3つのどれかに当てはまることがほとんどです。いまの状態に近いものから、見直す場所を選んでください。
| いまの状態 | 考えられる原因 | まず見直すところ |
| 閲覧数が少ない | 検索結果で、見つけてもらえていない | タイトルとサムネイルに、使い道が分かる言葉を入れる |
| 閲覧はあるのに、購入されない | 条件や評価がなく、頼むのが不安 | 修正回数・納期・納品形式を書く。最初の数件で評価を作る |
| 売れても、手元に残らない | 値段の安さだけで選ばれている | 手数料を引いた手取りを計算し、オプションで単価を上げる |
それぞれの理由と、手数料を引いた手取りの計算を、順に説明します。
この記事のポイント
- ココナラのイラストが売れにくい構造的な理由
- 初心者がつまずきやすい3つのポイント
- 販売手数料を引いた手取りの計算
- 売れるために見直したい工夫
- 比べられる市場から抜け出すという選択肢
それでは早速見ていきましょう。
ココナラでイラストが売れないのは、珍しいことではない
出品が多く、見つけてもらうまでが大変
ココナラは、イラストの出品がとても多いカテゴリです。依頼する人は、検索結果に並んだたくさんのサービスの中から選ぶので、出品したばかりのサービスは、まず目に留まるところまでたどり着くのが大変です。売れないのは絵の問題ではなく、そもそも見てもらえていない、というケースが少なくありません。
評価がゼロだと、選ぶ側は不安になる
依頼する側から見ると、評価や販売実績がゼロのサービスは「ちゃんと納品してもらえるかな」と不安に感じるものです。同じくらいの絵柄と値段なら、評価のついている人を選ぶのは自然なこと。最初の数件がいちばん難しいのは、この仕組みがあるからです。
初心者がつまずきやすい3つのポイント
サムネイルとタイトルで、何が頼めるか伝わらない
検索結果で最初に目に入るのは、サムネイル画像とタイトルです。ここで「どんな絵を、何に使える形で描いてもらえるのか」がひと目で伝わらないと、中身を見てもらえません。作品を並べるだけでなく、「SNSアイコン」「商用利用OK」など、使い道が分かる言葉を入れるのがポイントです。
依頼の流れや条件が分かりにくい
修正は何回までできるのか、納品の形式は何か、納期はどのくらいか。こうした条件があいまいだと、依頼する側は質問するのも面倒に感じて、ほかの出品に移ってしまいます。はじめて依頼する人にも流れが分かるように書いておくと、それだけで安心感が変わります。
価格を下げれば売れると思ってしまう
売れないと、まず値段を下げたくなります。でも、安さだけで選ばれる状態になると、そのあと値上げするのが難しくなります。価格を見直す前に、見せ方や説明で改善できることがないかを確認したいところです。
売れたとしても、手元に残るのはいくら?
販売手数料は22%
ココナラでは、サービスが売れると、販売価格から手数料が差し引かれます。通常のサービスの販売手数料は22%(税込)です。いくつかの価格で、手元に残る金額を計算してみると次のようになります。
| 販売価格 | 販売手数料(22%) | 手元に残る金額 |
| 500円 | 110円 | 390円 |
| 3,000円 | 660円 | 2,340円 |
| 10,000円 | 2,200円 | 7,800円 |
さらに、売上を銀行口座に振り込むときは、振込申請額が3,000円未満だと160円の振込手数料がかかります。手数料の最新の条件は、ココナラの公式ヘルプで確認してください。
時給に直すと、もっと厳しい
たとえば3,000円のイラストに、ヒアリング、ラフ、修正、仕上げまで含めて4時間かかったとします。手元に残るのは2,340円なので、時給にすると600円を切ります。はじめのうちは修正のやり取りに時間がかかることも多く、「描けば描くほど疲れる」という状態になりやすいのです。
ココナラでイラストを売るために見直したいこと
それでもココナラで実績を作りたい場合は、次のような点を見直すと、依頼につながりやすくなります。
ココナラで依頼につなげるための工夫
- 使い道を絞ったサービスにして、タイトルとサムネイルで伝える
- 修正回数・納期・納品形式をはっきり書いておく
- 最初の数件は、知人に依頼してもらうなどして評価を作る
- 商用利用や背景追加などのオプションで、単価を上げる余地を作る
- やり取りを丁寧にして、リピートや紹介につなげる
工夫しても残る、値段の上限
ただ、どれだけ工夫しても、比べられる場所で売っている限り、値段の上限はある程度決まってしまいます。実際にイラストを販売したことがある方ほど、この壁を感じているのではないでしょうか。
比べられる市場から抜け出すという選択肢
私が選んだ「お絵かきクリエイター®」という仕事
私が今している「お絵かきクリエイター®」は、ココナラのように作品を並べて選んでもらう働き方とは、仕組みがまったく違います。企業や個人事業主から、会社の想いやサービスの魅力を伝える動画の依頼を受け、その内容を聞き取って、見る人の心に残るストーリーに組み立てます。そのストーリーを、ホワイトボードに手描きの絵と文字、ナレーションで伝えるのが「お絵かきムービー®」というプロモーション動画です。
ココナラにも、手描きの絵で説明していく「ホワイトボードアニメーション」の出品はあり、1万円程度から見かけます。ただ「お絵かきムービー®」は、絵で説明するだけでなく、依頼主の想いを組み立てるところから担う仕事です。「お絵かきクリエイター®」「お絵かきムービー®」は株式会社アクアフィールドの登録商標で、一般社団法人 国際じぶんストーリー協会の認定を受けた人だけが名乗れます。二つの違いはこちらの記事で詳しく書いています。
値段で比べられない理由
イラストの値段が下がりやすいのは、下限のない場所で、似た出品と並べて比べられるからです。一方で一般社団法人 国際じぶんストーリー協会では、「お絵かきムービー®」の最低単価を35万円と定めています。依頼する企業にとっては、イラストを買うのではなく、プロモーションのための動画を依頼するものなので、予算の考え方からして違うのです。
絵はシンプルな線画でも成り立ち、活動している人の約9割は絵の未経験者からスタートしています。イラストを描いてきた方なら、その経験はきっと表現の幅として活きてきます。
ココナラのイラストに関するよくある質問
Q. 初心者でもココナラでイラストは売れますか?
売れる可能性はあります。ただ、評価がない最初の時期がいちばん難しいので、見せ方や説明を整えながら、根気よく続けることが必要です。最初の数件を乗り越えると、評価が次の依頼を呼んでくれるようになります。
Q. 最初は500円で出品したほうがいいですか?
実績づくりのために低い価格から始める人は多いですが、500円だと手元に残るのは390円です。いつまでその価格にするかを決めずに始めると、安い状態が長く続いてしまいます。件数や期間で区切っておくのがおすすめです。
Q. ココナラとランサーズは何が違いますか?
ココナラは、描き手がサービスを出品して、依頼する人に選んでもらう形が中心です。ランサーズは、依頼する人が募集した仕事に、描き手が応募する形が中心になります。どちらも、多くの描き手の中から比べて選ばれる点は共通しています。
Q. 売れない出品は、取り下げたほうがいいですか?
すぐに取り下げる必要はありません。まずはタイトルやサムネイル、説明文を見直して、閲覧数や問い合わせが変わるかを確かめてみましょう。それでも反応がない場合は、使い道を変えて新しく出品し直すのもひとつの方法です。
Q. 依頼が来るまで、どのくらいかかりますか?
出品する分野や見せ方によって大きく違うので、一概には言えません。数日で最初の依頼が来る人もいれば、何か月も反応がない人もいます。待っている間も、SNSで作品を発信してサービスのページに人を呼ぶなど、見てもらうための動きを続けることが大切です。
まとめ:売れない理由を知ったうえで、働く場所を選ぶ
ココナラでイラストが売れないのは、出品の多さや評価の仕組みによるところが大きく、絵の上手さだけの問題ではありません。見せ方や条件の書き方を整えれば、依頼につながる可能性は十分にあります。
一方で、手数料を引いた手取りや、時給に直したときの金額を見ると、比べられる市場で売り続けることの限界も見えてきます。イラストの副業が稼げないと言われる理由はこちらの記事でも整理しています。描くことを長く続けるために、どんな場所で働くかを一度考えてみてください。


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