「イラストレーター 副業」で検索している方の多くは、「稼げるかどうか」より前に、「実際どうやって始めればいいのか」を知りたいのではないでしょうか。仕事はどこで見つけるのか、本業と両立できるのか、確定申告は必要なのか。この記事では、そうした始める前の実務的な疑問を整理します。
「お絵かきクリエイター®」として絵を仕事にしている私が、副業としてイラストを始める場合の仕事の探し方・時間の作り方・確定申告の基礎をお伝えします。なお、副業として稼ぐことがなぜ難しいと言われるのか、その理由についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
この記事のポイント
- 副業イラストレーターの仕事の探し方3つ
- 本業と両立するための時間管理
- 副業でも必要になる確定申告の基礎
- 単価の基準が違う仕事という選択肢
それでは見ていきましょう。
イラストレーターの副業、まず仕事はどこで探す?
ココナラなどのスキルマーケットで出品する
ココナラのようなスキルマーケットは、自分のイラストを商品として出品し、依頼が来るのを待つ形です。特別な営業をしなくても始められる手軽さがある一方、同じジャンルに多くの出品者がいるため、価格や実績で比較されやすい市場でもあります。
クラウドソーシングで案件に応募する
ランサーズやクラウドワークスなどでは、企業や個人が出した募集案件に自分から応募する形になります。待つのではなく取りに行くスタイルのため、応募文の書き方や過去の実績の見せ方が採用の分かれ目になりやすい方法です。
SNSで作品を発信して依頼を待つ
X(旧Twitter)やInstagramで作品を継続的に発信し、そこから直接依頼が来るケースもあります。即効性はありませんが、発信を積み重ねることで「この人に頼みたい」という指名の依頼につながりやすいのが特徴です。
知人からの紹介で依頼を受ける
プラットフォームを使わず、友人や知人のつながりから依頼が来るケースもあります。すでに信頼関係があるため単価交渉がしやすい一方、依頼が単発で終わりやすく、継続的な収入源としては安定しにくい面もあります。
本業と両立するための時間管理
平日の隙間時間と週末を使う人が多い
副業でイラストを続けている人の多くは、平日の通勤前後や昼休みにラフを進め、まとまった作業は週末に行うというパターンで時間を確保しています。毎日少しずつでも手を動かす習慣があると、週末にゼロから始めるより進みが早くなります。
納期は余裕を持って設定する
本業の繁忙期や体調不良で作業時間が取れない週は必ず出てきます。依頼を受ける際は、自分が使える時間から逆算して、本業の専業者より余裕を持った納期を提示しておくと、無理なく続けやすくなります。
副業でも必要になる確定申告の基礎
所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要
会社員が副業で得た所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になるというのが一般的なルールです。「収入」ではなく「所得」である点、副業の所得を合算して判断する点には注意しておきましょう。
経費として計上できるものの例
| 経費になりやすいもの | 具体例 |
| 制作ソフト・ツール代 | Photoshop・Clip Studio Paintの利用料 |
| 画材・周辺機器 | ペンタブレット、液晶タブレットなど |
| 通信費 | 制作・納品に使うインターネット回線費用の一部 |
何が経費として認められるかは状況によって判断が分かれる部分もあるため、金額が大きくなってきたら税務署や税理士に確認するのが確実です。日頃から領収書やレシートを保管しておく習慣をつけておくと、いざというときに慌てずに済みます。
特に消耗品扱いになりやすい画材や、仕事用に契約したクラウドストレージの利用料なども、業務で使っている実態があれば経費として説明できる場合があります。プライベートと仕事の両方で使うものは、使用割合に応じて按分するのが基本的な考え方です。
副業から始めるメリット・注意点
メリット:収入源を分散しながらリスクを抑えて試せる
本業の収入があるうえで始められるため、いきなり生活費をイラストの収入だけに頼る必要がありません。合わなければ辞める、向いていると分かれば時間を増やす、といった判断を落ち着いて行えるのは副業から始める大きな利点です。
注意点:会社の就業規則を事前に確認する
会社員として働いている場合、副業そのものが禁止されている、あるいは事前の届け出が必要な会社もあります。トラブルを避けるためにも、副業を始める前に就業規則を確認しておくことをおすすめします。
単価の基準が違う「お絵かきクリエイター®」という働き方
「お絵かきムービー®」とは
私が今している仕事は、企業や個人事業主から想いやサービスを聞き取り、見る人の心に残るストーリーに組み立てて、「お絵かきムービー®」というプロモーション動画に仕上げるというものです。映像はホワイトボードに手描きの絵と文字で描き進め、ナレーションとともに伝える形です。
手描きの絵で説明するだけの動画なら、一般的な「ホワイトボードアニメーション」と変わりません。依頼主の想いをストーリーとして組み立てるところまで手がけることで、企業のプロモーション予算から依頼される動画になります。「お絵かきクリエイター®」「お絵かきムービー®」という名称はどちらも株式会社アクアフィールドの登録商標で、一般社団法人 国際じぶんストーリー協会の認定を受けた人だけが名乗れます。
最初は副業として関わり方を選べる
ココナラやクラウドソーシングでの受注と違い、協会は「お絵かきムービー®」の最低単価を35万円と定めています。1件あたりの単価が最初から一定の水準にあるため、副業として案件数を絞って関わっても、収入の土台を作りやすいという違いがあります。
カリキュラムは、案件獲得・納品までを含む
「お絵かきクリエイター®」の認定は、クリエイターズアカデミーというスクールでカリキュラムを修了すると受けられます。制作技術だけでなく、営業・案件獲得・クライアントへの納品までがカリキュラムに含まれているため、この記事で紹介したような仕事の探し方を一から自己流で模索する必要がありません。
イラストレーターの副業に関するよくある質問
Q. 副業でも「お絵かきクリエイター®」として活動できますか?
はい、最初は副業として関わりながら活動している方もいます。案件ごとの単価が一定の水準にあるため、少ない案件数からでも収入の土台を作りやすいのが特徴です。
Q. ポートフォリオがなくても仕事は受けられますか?
実績が少ないうちは選ばれにくいのが実情ですが、まずは自主制作の作品だけでもまとめたポートフォリオを用意しておくと、初回の依頼につながりやすくなります。低単価でも1件受けて実績を作り、そこから徐々に単価を上げていく人も多いです。
Q. 確定申告はどのタイミングで必要になりますか?
会社員の場合、副業の所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要になるのが一般的なルールです。申告時期になって慌てないよう、日頃から収支を記録しておくことをおすすめします。
Q. 本業がある場合、無理なく両立できますか?
平日の隙間時間と週末を組み合わせて進めている方が多いです。最初から案件を詰め込みすぎず、自分が使える時間から逆算して納期に余裕を持たせることが、無理なく続けるコツです。
Q. イラストレーターは副業だと稼げないと聞きますが本当ですか?
描ける時間が限られる副業では、件数を増やしにくいため、数千円単位の案件が中心だと収入は伸びにくいのが実情です。理由の詳細はこちらの記事で解説しています。
まとめ:始め方を知れば、副業イラストは一歩を踏み出しやすくなる
副業でイラストを始めるには、ココナラ・クラウドソーシング・SNS発信といった仕事の探し方があり、本業との両立には隙間時間の活用と余裕のある納期設定が欠かせません。所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要になる点も、早めに知っておきたい実務です。
始め方が分かったうえで、単価の基準が最初から決まっている「お絵かきクリエイター®」という働き方も、選択肢のひとつとして頭の片すみに置いてもらえたらうれしいです。


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