記事内に広告が含まれています。

漫画家の年収は本当に428万円?求人データの読み方と原稿料・印税のリアルを現役「お絵かきクリエイター®」が解説

漫画家の年収は本当に428万円?求人データの読み方を解説 絵の仕事

「漫画家 年収」で調べると、求人サイトでは月給35万円前後という数字が出てくる一方で、「漫画家は食べていけない」という声もたくさん見かけます。どちらが本当なのか、かえって分かりにくくなった方もいるのではないでしょうか。

この記事では、「お絵かきクリエイター®」として活動している私が、公開されている求人データと、漫画家という仕事で収入がどう決まる仕組みになっているのかを整理し、数字の裏側にある実態をお伝えします。

この記事のポイント

  • 求人データで見る漫画家の平均月給・年収
  • その数字が指しているのは「雇われて働く場合」の話
  • 個人で連載を持つ場合、原稿料と印税で収入がどう決まるか
  • 漫画家の収入が不安定になりやすい理由
  • 単価の基準が違う仕事という選択肢

それでは見ていきましょう。

求人データで見る漫画家の給料

求人ボックスの調査では平均月給35.7万円

求人情報サービス「求人ボックス 給料ナビ」が公開しているデータでは、漫画家の平均月給は35.7万円となっています。単純に12ヶ月分を掛けると、年収換算では約428万円になる計算です。

項目数値出典
平均月給35.7万円求人ボックス 給料ナビ「漫画家の仕事」
年収換算約428万円月給×12ヶ月で算出

出典:求人ボックス 給料ナビ「漫画家の仕事」

この数字が指しているのは「求人に応募して雇われる場合」

ここで押さえておきたいのは、この数字が求人サイトに載っている募集情報をもとにした平均だという点です。「漫画家」という名前で実際に求人が出ているのは、漫画制作会社やスタジオに所属するアシスタント・契約作家としての募集が中心で、雑誌で連載を持つ「作家」個人の収入とはまったく別の話になります。

個人で連載を持つ場合の、原稿料のリアル

新人のうちは1ページ3,000円〜8,000円が目安

雑誌などで連載を持つ場合、収入の基本になるのは「原稿料」です。新人のうちは1ページあたり3,000円〜8,000円程度が目安とされ、掲載する雑誌やジャンルによって差があります。大手出版社の看板作品になるほど1ページの単価は上がっていきますが、そこに辿り着けるのはごく一部の作家です。

収入は「原稿料×掲載ページ数」で決まる

月刊誌の連載なら、1回あたり20〜30ページ程度が一般的です。この掲載ページ数に原稿料をかけた金額が、その月の収入になります。

1ページの原稿料月の掲載ページ数月収(計算上)
3,000円20ページ6万円
5,000円25ページ12.5万円
8,000円30ページ24万円

新人のうちは、原稿料だけで生活できる水準に届かないことも珍しくありません。多くの新人漫画家がアシスタント業や他の仕事と連載を並行しているのは、このためです。

単行本の印税は、「出せて初めて」入ってくるお金

連載を続けて単行本化されると、そこから印税が入ります。印税は一般的に本の定価の8〜10%程度が目安とされ、部数が伸びればまとまった収入になります。ただし単行本化されるのは、連載を続けられた作品だけです。連載が途中で終わってしまえば、印税という収入源自体が生まれません。

漫画家の収入が不安定になりやすい理由

連載を持てるかどうかに、収入のすべてが左右される

漫画家の収入は、基本的に「連載を持てているかどうか」に左右される仕組みです。連載が決まっていない期間は原稿料そのものが発生せず、連載が終われば次の連載が決まるまでまた収入が途切れます。個人の実力と人気に収入のすべてが委ねられる働き方だからこそ、この浮き沈みを避けにくいという構造があります。

人気・売れ行きで、同じ「漫画家」でも収入の幅が非常に大きい

ヒット作を持つ作家は単行本の印税だけでも大きな収入になりますが、連載を持てないまま活動を続ける人もいます。同じ「漫画家」という肩書きでも、収入の幅がとても大きい職業だと言われるのは、この構造が背景にあります。

単価の基準が違う「お絵かきクリエイター®」という働き方

「お絵かきムービー®」とは

私が今している仕事は、連載枠を勝ち取る形とは違う仕組みです。「お絵かきクリエイター®」は、企業や個人事業主から想いやサービスを聞き取り、見る人の心に残るストーリーに組み立てて、「お絵かきムービー®」というプロモーション動画に仕上げます。映像はホワイトボードに手描きの絵と文字で描き進め、ナレーションとともに伝える形です。

手描きの絵で説明するだけの動画なら、一般的な「ホワイトボードアニメーション」と変わりません。依頼主の想いをストーリーとして組み立てるところまで手がけることで、企業のプロモーション予算から依頼される動画になります。「お絵かきクリエイター®」「お絵かきムービー®」という名称はどちらも株式会社アクアフィールドの登録商標で、一般社団法人 国際じぶんストーリー協会の認定を受けた人だけが名乗れます。

協会が定める最低単価という基準

漫画の原稿料が1ページ数千円という単価で比べられやすいのに対して、協会は「お絵かきムービー®」の最低単価を35万円と定めています。連載枠を勝ち取れるかどうかという不確実さの代わりに、案件を1本受注できれば最初から一定の単価が保証される仕組みだと言えます。

もちろん、最初の案件を受注するまでは誰でも苦労します。ただ「お絵かきムービー®」は口コミで依頼が広がりやすいので、実績が増えるにつれて次の案件につながりやすくなっていきます。

カリキュラムは、案件獲得・納品までを含む

「お絵かきクリエイター®」の認定は、クリエイターズアカデミーというスクールでカリキュラムを修了すると受けられます。制作技術を学ぶだけでなく、営業・案件獲得・クライアントへの納品までがカリキュラムに含まれている点が、絵を描く技術だけを教えるスクールとの大きな違いです。

個人で連載を持ち続ける生活と、何が違うのか

漫画で生計を立てる場合、月々の収入はその時点で連載を持っているかどうかで大きく上下します。今月は原稿料が入っても、その連載が終わった翌月にはゼロになることもあり得ます。次の掲載先が見つかるまでの期間、生活費をどう工面するかは、多くの作家がぶつかる現実的な問題です。

これに対して「お絵かきクリエイター®」の場合、1本の案件を受注した時点で35万円という下限が決まっているため、月々の収入の予測が立てやすくなります。加えて、映像は依頼主の想いを聞き取ってストーリーに組み立てる工程から始まるため、量産して数をこなすというより、1件を丁寧に仕上げることが評価につながる働き方です。仕上げた作品が次の依頼主を連れてくることも多く、収入の土台がじわじわ育っていく感覚があります。

漫画家の年収に関するよくある質問

Q. アシスタントの収入はどのくらいですか?

アシスタントは作家個人やスタジオに雇われて働く形が多く、経験や地域によって差はありますが、月給制・時給制など雇用形態に応じた収入になります。連載作家のように原稿料そのものを受け取る立場ではないため、上で紹介した求人データの平均月給に近い水準で考えるのが実情に近いといえます。

Q. Web漫画や個人配信サービスなら稼げますか?

Web漫画専用の媒体は原稿料の相場が紙媒体より低いことが多く、その代わりに広告収益や投げ銭、単行本化以外の収益化手段が用意されている場合があります。ただしこちらも、閲覧数や人気に収入が左右される点は紙の連載と変わりません。

Q. 「漫画家は食べていけない」と言われるのはなぜですか?

この記事で見てきたとおり、個人で連載を持つ場合の収入は原稿料×掲載ページ数と、単行本が出せるかどうかの印税で決まり、連載を持てない期間は収入が途切れます。実力と人気に収入のすべてが委ねられ、振れ幅が非常に大きい職業であることが、この言葉が繰り返される背景にあると私は感じています。

Q. 資格は必要ですか?

漫画家として活動するために必要な国家資格はありません。収入を左右するのは資格の有無より、連載を持てるかどうか、そしてどんな単価で仕事を受けるかです。

Q. 漫画家になるにはどうすればいいですか?

新人賞への応募や持ち込み、専門学校・美大で学ぶ、アシスタントとして経験を積むなど、いくつかのルートがあります。それぞれのルートの詳細はこちらの記事で整理しています。

まとめ:年収の数字より、「収入がどう決まるか」を見る

漫画家の年収は、求人データでは平均月給35.7万円、年収換算で約428万円です。ただしこれは求人に応募して雇われる場合の数字で、雑誌などで連載を持つ「作家」個人の収入は、原稿料×掲載ページ数、そして単行本が出せるかどうかの印税で決まる、まったく別の仕組みです。連載が取れるかどうかに収入のすべてが左右される分、同じ「漫画家」でも収入の幅は非常に大きくなります。

絵を仕事にして収入の安定性を重視するなら、連載枠の獲得競争とは別に、単価の基準が最初から決まっている「お絵かきクリエイター®」という働き方も、選択肢のひとつとして頭の片すみに置いてもらえたらうれしいです。1年目の収入の動き方はこちらの記事でシミュレーションしています。

※「お絵かきムービー」と「お絵かきムービークリエイター」は、株式会社アクアフィールドの商標登録です。

「お絵かきクリエイター®」あきな

デザインや動画制作の仕事で

ずっと低単価に消耗していたところから、
 
クリエイターズアカデミーで学び、
認定「お絵かきクリエイター®」として活動しています。
 
*-*-*-*-*-*-*
 
このサイトでは、
受講を迷っている方に向けて、
 
良い面も気になる点も本音でお伝えしています。

「お絵かきクリエイター®」あきなをフォローする
絵の仕事
「お絵かきクリエイター®」あきなをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました